FEATURE
ウィルソン・オーディオの原点とも言える
「WATT」を超える
小型モニタースピーカー
ウィルソン・オーディオのハイエンドスピーカーとしての大きな一歩は、1985年に設計された「WATT(Wilson Audio Tiny Tot)」という小型モニタースピーカーです。
「ウィルソン・オーディオのチビ助(Tiny Tot=チビ)と名付けられたこのコンパクトモニタースピーカーは、スタジオエンジニアの仕事をしていたデビッド・ウィルソン氏が録音現場に持ち込めるようにと創った、自身の仕事用のモニタースピーカーでしたが、その正確なサウンドステージの再現性から大きな話題となり、ついにはウィルソン・オーディオの代名詞とも言える存在となりました。
それから30年以上の時を経て、WATTを越えるウィルソン・オーディオ史上最少サイズのコンパクトスピーカーとして、Tune Totは生まれました。
ウィルソン・オーディオの最先端テクノロジーを全面的に踏襲し
フリー&イージーセッティングを実現
Tune Totのエンクロージャーには、ウィルソン・オーディオの全てのモデルに使用されている特許素材の超制振コンポジット材、X-マテリアルとS-マテリアルを使用。
向かい合うどの2面も平行ではない非対称形状を採用し、エンクロージャー内部の有害なレゾナンスを排除しています。
またエンクロージャー背面部にエアーベントを設けることで5.75inchウーファーのリニアリティを十分に確保しています。
ウーファードライバーには敢えてパルプコーンを採用し振動系を軽量化。
ウーファーがリニアにしかも軽くドライブされることで小型スピーカーにありがちな重くて暗い低音とは無縁で、あたかも大型スピーカーが奏でるがごとく軽やかでしかもソリッドなベースサウンドが大きな魅力です。
本体にはステンレス製のスパイクが付属しており、スパイクの高さ調整によりバッフル面の仰角を調整することで、ウィルソン・オーディオが最も重視するドライバー間のタイムアライメント調整を可能としています。
オプションのアイソレーション・ベースを使用することで
サウンドはさらに盤石に
Tune Tot はセッティングフリーの小型スピーカーですが、どんなスピーカーでも言えるように、設置する面の材質や特性が音質に大きな影響を及ぼすことは事実です。
設置面に十分な強度が無い場合や共鳴・共振がある場合には、専用のアイソレーション・ベース(別売)を併せてご使用いただくことをお薦めします。
アイソレーション・ベースは特許素材のコンポジットと合金のサンドイッチ構造で、Tune Tot本体とベストマッチいたします。
専用スタンドと組み合わせることで、メインスピーカーとしての実力も発揮!
Tune Tot はセッティングフリーの小型モニタースピーカーとして開発されましたので、当初スピーカースタンドをラインナップに加えることは考えていませんでしたが、その卓越した性能と音楽性から、メインスピーカーとして使用したいとの要望が多く寄せられました。その声に応える形でウイルソン・オーディオは専用スタンド設計を決意。ウイルソン・オーディオのテクノロジーの全てを注ぎ込んだ専用スタンドが完成いたしました。ウイルソン・オーディオのスピーカーと同様に驚くほど共振の無いこのスタンドによって、Tune Tot はフロアスタンディングに匹敵するダイナミックなサウンドを獲得いたしました。